日本の制作会社ってやっぱクソだな

 ここ最近、映像作品の現場に入る時は海外系に入ることが多い。というか、あまりもう日本の作品の現場には入りたくない。というのも、海外系は基本的に日本の現場よりギャラはいいし、労働時間もリーズナブルだし、ハラスメントも少なくて労働者の基本的人権が守られている。もちろん予算によりけりなところもあり、海外系なのに日本のやり方しか現場の回し方を知らない人の下で働いてしまうと大変な目には遭うのだが、精神衛生上はずっと良い。今入ってる現場も睡眠時間こそ短いが、皆仲良くやってて楽しい。

 

 で、今回現場で愚痴を聞いたのは、日本の最大手映画プロダクションと某海外系配信プラットフォームが作っている某作品である。この海外系プラットフォーム、ネット上のインタビューとかでは現場の労働環境の改善を〜なんていい顔をしているが、僕が周りから聞く限り全くそんな評判は聞かない。むしろ結局日本のプロダクションに下請けして制作しているのでいつもと変わらない酷い話ばかり聞く。この作品もあまりにも労働環境が悪く、見兼ねたスタッフがホットラインに連絡したところ「対応できない」の一点張りだったそうだ。更に、立場の偉いスタッフが上層部に苦言を呈したところ、撮影を妨げたとして呼び出され、クビになってしまったそう。

 

 本当に酷い話ではらわたが煮えくりかえってくる。また、配信ブームでどれだけ予算が増えてと、中抜きする人間や業者がいるので現場の大変さは変わらないと言う話も聞く。『ゴジラ-1.0』のアカデミー賞受賞など明るいニュースはあるが、現場の労働環境が改善されない限り喜べない。「少ない予算でこんなに良い作品を撮れるんだ!」という褒め言葉は僕はあまり好きではない。