遂に終わったのだ…!

 昨日で5月から参加していた作品の撮影が終わり、疲れが溜まりに溜まっていて昼過ぎまで爆睡してしまっていた。本当に酷くグダグダな制作体制で、最後の最後のクランクアップの瞬間まで酷く、とあるスタッフは「これがこの組みの全てを象徴しているよ」と吐き捨てるように言いました。

 

 しかし今回、グダグダだからこそ僕は非常に勉強になった現場で、むかついたりイライラしたりしながらも毎日楽しくはやっていました。よく言われる例えですが、映画制作というのは暴走機関車のようなもので、一度走り出したら目的地に着くまで走り続けるしかありません。しかし、その列車を指揮する運転手のリーダーシップが劣っていると、時に脱線しかねない酷すぎる事態になり得ることを学びました。今回は監督だけでなく、プロデューサー、チーフ助監督など強力なリーダーシップが発揮されるべき人々が最低最悪にナァナァだったために、全キャスト・スタッフにかかるストレスが極限まで達していました。

 

 一方で、いい現場からいい映画が必ずしも生まれないように、酷い現場だからって酷い作品ばかりが生まれる訳でもありません。僕は今回の作品の脚本を読んでも実際の撮影を見ても全くピンと来ませんでしたが、もしかしたら編集次第で素晴らしい傑作が生まれるかもしれません。ただ、僕が指揮を取るとしたら自分の現場は常に良い環境であろうと、と強く決意するのでありました。そう言った意味で学ばせてくれてありがとう、クソ現場よ