チープな笑い

 僕はテレ東の『ゴッドタン』が大好きなのですが、演出も手がける番組の名プロデューサー佐久間宣之のインタビュー記事を興味深く読みました。

headlines.yahoo.co.jp

 

 僕は何回か公言しているんですけど、あんまりYouTuberを面白いと思ったことがないんですよね。まあ、全然詳しくないので偏見ありまくりなのは自覚していますが、ネットの自由さを売りにしているかと思いきや、大抵が地上波の電波には載せられない過激や下品なものだったり、イタズラや際どい質問で他者を困らせるようなものや、悪口をひたすら言って行くもの、みたいなものばかりな気がします。

 

 でも、何が根本的に苦手か、って部分が言語化できなかったのですが、上記のインタビューで「チープな笑い」と形容されていたのにとても合点がいきました。

今みたいにいろいろ見てもらえるメディアがあって、そこに合わせていろんなものをつくれるっていうのは面白いし悪くないと思います。ただ、現状では日本のメディアのリソースが分散していて、チープなものがたくさん生まれる状態になっている。それは文化としてあんまり良くないんじゃないかとも思います。それだとキラーコンテンツが生まれる状況にならないし、世界にキャッチアップできなくなりますよ」

(中略)

「このたとえが正しいかどうかわからないですけど、スマホのソシャゲ(ソーシャルゲーム)しかこの世にない状態になったらちょっと寂しいじゃないですか。しっかり予算をかけたPS4の大作ゲームみたいなものも同時並行で存在していてほしいんですよね」

 

 佐久間Pは演劇や映画、ラジオ、アニメ、音楽など最新のカルチャーにとても敏感で、担当番組にも趣味が色強く反映されていました。そんな佐久間Pならではの危機感だと思いますし、僕も社会はもっとクリエイターなどへの支援を積極的にして行くべきだと思うんですよね。

 

 ちなみに、僕は日本のYouTubeチャンネルで少ないのって、「コント」だと思っていたんですよね。もちろん、ゲーム実況や「やってみた系」の動画はアメリカでも人気だったりするんですが、アメリカでは「スケッチ(skit)」というジャンルがありました。スケッチはコントのことで、今や世界的スーパースターとなったチャイルディッシュ・ガンビーノは元々はYouTubeでスケッチを発表したことからキャリアがスタートしたんですよね。


スペリングコンテストで「クロ◯ボカマ野郎」というとんでもない差別用語がお題として出てきてしまい、白人の競技者が困惑する、というスケッチ

 

 しかし、最近になり、日本でもお笑い芸人がYouTube市場に参入するようになり、プロ仕様の流石なコントを発表するのは良い傾向だと思います。余談ですが、僕はハナコYouTube用コント「HANACONTE」がお気に入りです。

 

 

 ただ、大学生時代のチャイルディッシュ・ガンビーみたいに、もっと素人の投稿者が作っても良いと思うんですよね。じゃあ、あんたがやれば?という声が聞こえてきますが、実は色々画策してはいるのですよね〜…と匂わせて今日は終わります。

 

IT知識ゼロ&アラフィフの私が2年で稼げるトップYouTuberになった方法

IT知識ゼロ&アラフィフの私が2年で稼げるトップYouTuberになった方法

  • 作者:緒方 亜希野
  • 発売日: 2020/04/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)