Taiyakiが選ぶ2022年上半期映画(&ドラマ)ベストテン

 本年も折り返しを迎えてしまいまいました。コロナが始まった頃は個人的には1年が長く感じたものですが、コロナ禍にも慣れてくるとまたいつものように爆速に日々が過ぎてしまいました。個人的にはフリーランスや映像制作に追われていたことも時が流れるスピードを加速していたように思えます。


▲毎年貼らざるを得ないメイド・イン・ヘブン

 

 コロナ以降、すっかり映画館から足が遠のいてしまいましたが、今年は過去2年と比べて比較的多く映画を観ていたと思います。と思って今数えたら、新作は30本の鑑賞本数で、去年よりもむしろ2本減っていました。

 

 あれ?家でも結構観ているはずなのにおかしいなぁ?とふと振り返ったら、どちらかというと今年は配信ドラマをたくさん見るようになっていた気がします。業界が配信中心に傾倒して行ったら嫌だなぁと思いつつ、自分もすっかり時流に乗ってしまっていますね。

 

 ということで、今年の上半期ベストは特例としてドラマも含みたいと思います。

【特記事項】

  • 2022年に鑑賞した新作(2021年度見逃し作品も含む)のうち、僕が6月30日までに見た30本+αが対象。詳しくはこちら*1

  • 星取表やTwitterに載せた★の数と矛盾している時がありますが、いつもその時々に左右されているのでご了承ください。

【Taiyakiが選ぶ上半期ベストテン】

  1. エスト・サイド・ストーリー*2

  2. シャドウ・イン・クラウド*3

  3. ドリームプラン
  4. ストレンジャー・シングス(S4E7)
  5. トップガン:マーヴェリック
  6. 私ときどきレッサーパンダ
  7. デイブ(S1E10)
  8. ベルファスト
  9. スパイダーマン:ノー・ウェア・ホーム*4 

  10. アンビュランス

 

【解説】

 公開延期作だし厳密には2021年の映画としてカウントしたいけれど、上半期は①が圧倒的だったのではないだろうか?この時代に映画館で映画を観る意義を、視覚的に分からせてくれる美しい映画だった。ただ個展をなぞったのではなく現代流にアップデートしているのも流石であり、「アメリカ」のミュージカルシーンのパワフルさに号泣してしまったことを今でも忘れられない。

 

 その他、今年のオスカー関連作としては③と⑧が作り手にとって非常にパーソナルな作品となっているのが僕は好きだった。本当は『CODA コーダ あいのうた』も入れたかったのだけれども、どうしてもマイケル・ベイが久しぶりにまともにベイベイしていた⑩に譲らざるを得なかった…。マイケル・ベイの血圧は多分正常値ではない。

 

 ナメかかって観たら傑作で驚いたのは②と⑥。どちらもウーマンエンパワーメントの要素があるが、⑥は今配信中の『Ms. マーベル』とテーマが似通っているのが面白い。アメリカ社会でマイノリティであることと、保守的なアジア家系の娘として生きることの狭間にいる辛さたるや…。

 

 特例のドラマ枠として選んだのが④と⑦のそれぞれ最終回。まあ、④はあくまでもパート1の最終回だけど、それにしたって複雑に分岐したプロットが全て綺麗に1本道に収まるクライマックスには度肝を抜いた。⑦は2020年のドラマだけれども、今年日本で配信されたということで…。それにしたって、こちらも全く展開の読まない冒頭からリル・ディッキーがラッパーとして魂を込めたラップを披露するラストが素晴らしくて、しかもコメディなので30分しか尺がないのが驚き。『スーパーバッド』のグレッグ・モットーらが関わっているし、本当におすすめのドラマなので、今度レビュー記事を書こうかな?

 

 もう今やTwitterを開いても街で会話を聞いても誰も彼もが⑤の話をしている気がするが、絶賛されて当然の傑作ではあった。ただ、個人的にはウクライナ情勢真っ只中で公開された映画としては、無防備な敵国に奇襲を仕掛ける能天気なプロットが引っかかってちょっとランクダウン。⑨も順位が低いかもしれないが、ちょっとMCUというかディズニーのマーケティング的手法で作られる映画に嫌気がさしつつはある。それを差し置いてもグッとせざるを得ない映画だったので、今回はランクイン。

 

【上半期ワースト】

  1. ゴーストバスターズ:アフターライフ*5 

  2. オビ=ワン・ケノービ(ドラマ)*6

  3. 大怪獣のあとしまつ
  4. モービウス*7

  5. ライズ〜コートに輝いた奇跡〜*8

  6. ザ・バブル
  7. フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
  8. ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
  9. ムーンナイト(ドラマ)

【解説】

 ①と②は共通していて、どちらも酷いノスタルジアポルノだった。両作の有害性に比べれば、大炎上した③なんてまだ可愛い方だ。恐ろしくつまんなかったけど。

 

 『ザ・ルーム』という世紀のカルト作を配給した身としては、④をミーム化しようという流れは甘すぎる。予想だにしなかったネットの評価を受けてソニーも再公開したけれど、失敗に終わったのがいい証拠。もっと突き抜けた作品にしてからカルトと名乗ってほしい!アメコミはあと⑨もつまらなかったな、ダークヒーローって暗いところで戦えばいいというものではないと思うぞ。

 

 ⑥と⑦は好きなクリエイターなだけに残念だった。ネトフリオリジナルは量産されている分駄作で多いことで有名だが、ジャド・アパトーの新作までここまで落としてしまうNetflixクオリティよ…。

 

 ⑧はもうこのシリーズいる…?って感じ。いうことも特にない。

 

【下半期期待の映画】

 

正直何が公開控えているのか全然知らないけど、楽しみだぜ!

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