台湾の熱狂が羨ましい

 嫁さんが今台湾に帰っている。4年に一度の総統選挙があり、在外投票ができないので投票のために台湾に戻っているのだ。僕たち夫婦の周りの台湾人も軒並み選挙のために故郷へ帰っている。台湾有事がかつてないほど声高に叫ばれている中での総統選挙なので注目度は確かに高いが、そうでなくても常に台湾は選挙に熱狂的だ。

 

 なんたって調べて驚いたんだけど、前回の総統選挙の投票率は74.9%!日本国民の政治的関心の低さは今さら言うまでもないだろうけど、我々からしたら遥かに政治的な国民性に思えるアメリカだって2016年の大統領選挙では60.1%、米史上最も投票率の高かった2020年の大統領選だって66.7%らしいので、台湾の人々の政治への参加意欲は非常に高いと言える。

 

 ちなみに、これは嫁さんから送られてきた、昨日1/12の台南市での演説の様子。まるでフェスじゃん!

 

 こういうのを見ていると僕は羨ましくなる。先述した通り、日本の投票率は低い。というか、政治への関心が低すぎる。政治を語ることをまるでカルト宗教や下品なセックスの話をしているかのようなタブーがあり、政治的な話をする人は痛い人や面倒臭い人みたいな烙印を押されることもある。だから特に若者は政治への関心が低いし、いつまで経っても国も変わらない。本当はもっと、台湾みたいに誰もが気軽に当たり前のものとして参加できるものであって欲しい。

 

 でもまあ、台湾の場合はそれこそ常に民主主義の危機が迫っているからこそ、国民全員が政治的関心が高いのかもしれないけど。日本も気がついたら民主主義がなくなっていた、なんてことにならないように僕たちが投票に行かないと。