まあ、どうでもいいっちゃどうでもいいニュースなんですけども。
今世間を騒がせている松本人志のスキャンダルとは悪質性も違うので単純に比較できないですし、ヒカキンもヒカキンで女性を都合よく扱っていて中々な酷さだとは思いますが、スキャンダルを起こした際の対処法があまりにも誠実で素晴らしかったので、ここにメモしておきたいと思います。何が松本人志と命運を分けたかと考えると…
①スピーディーかつ対象が正しい謝罪
もう既にこの点が松本人志と大きく異なっているのですが、文春から質問状が届くや否や、コメントのド頭で二股をかけた相手に謝罪をしています。正確には二股"疑惑"ですが、事実確認は一旦置いておいて不愉快にさせた相手へ一番最初に謝罪してます。また、スキャンダルを起こしたタレントや事務所は大体が世間を騒がせていることや仕事関係者に謝ることが多いですが、ヒカキンはやはり苦痛を与えた対象者へ謝罪の方向が向いているのが素晴らしいと思いました。しかも相手への感謝すら述べていますからね、パブリックイメージを保つことも成功していると思います。
②事実を整理している
これは相手型の女性の言い分もあるので何とも言えないところですが、A子さんとの間に生まれた認識の齟齬を説明してます。一方で、ヒカキンは概ね女性の証言を認めていますし、相手の証言を否定したりは全くしておらず、慎重に言葉を選んでいることが伺えます。
③A子さんや週刊誌への誹謗中傷をしないように呼びかけている
さっきヒカキンのYouTube見たら早速謝罪動画が上がってまして*1、そのスピード感や、概ね事実であることを認めていたり、なお相手女性に感謝しているのも素晴らしいのですが、何よりも感心したのは相手女性や週刊誌への誹謗中傷をしないようにファンへ呼びかけているんですね。かつて映画秘宝がやらかした時に一番酷かったのはDM事件の被害者女性への2次加害を関係者がほとんど止めなかった*2のとは対照的で、チャンネル登録者日本一の影響力に自覚的で大変素晴らしいです。
改めて一応補足しておくと、誠実な対応をしたヒカキンは偉い、という話ではないですよ。ヒカキンを許すかどうかを決めていいのは今回告発を行った女性と現在の妻だけです。しかし、スキャンダルが起きた際のダメージを可能な限り最小限に止めようという努力は感じられ、世間の反応を見る限りその試みは成功していると思います。僕なんかはこれまでほとんどヒカキンの動画を見たことがありませんでしたが、今回のスキャンダルでむしろ好感度が上がってしまったくらいです。
ちなみに、ChatGPTに以下の質問をしてみました。
ほぼ100点満点の対応だったんじゃないですかね!さすが聖人君子と言われているだけある。
ただ、最後に改めて言っておきますけど、松本人志のケースはかなり悪質なので、ヒカキンと一緒にはできません。松本人志と吉本興業も報道を否定したり休業とかする前に、スキャンダル直後にこうした誠実な対応さえできてればダメージはもう少し抑えられたかもしれないですね。