結婚式を挙げたのだ

 通常なら昨日は『スケッチブック』の新作コントの配信日でしたが、このブログで何回も書いたように先週金曜日に自分たちの結婚式があり、その準備で忙し過ぎて新作を公開することができませんでした。その代わりと言ってはなんですが、自分たちで作った披露宴の映像を特別に公開しますので、是非ご覧ください。

 さてさて結婚式ですが、2次会も含めてお陰様で大変盛り上がりました。もし当日ご出席された方でこのブログを読んでいる方がいましたら、改めて厚くお礼申し上げたいと思います。世の中に数ある結婚式の中でも私たちの式は楽しいものになった自負があります。

 

 というのも、僕たち夫婦のこだわりが強く、こだわり故にここ数ヶ月間のストレスは半端ではなかったです。来る日も来る日も3/29の式の日のことを考えて、意見を衝突させて喧嘩し、いつもギリギリに課題を終わらせてウェディングプランナーの様子を伺い…etc。とにかく今は式が終わってホッとしているのと、しかし一つの大きな目標が終わってしまってちょっと燃え尽き症候群気味でもあります。

 

 我々の結婚式には二つ大きなテーマがありまして、一つは「映画」でした。冒頭でリンクを貼ったプロフィールムービーウェス・アンダーソンの模倣で、披露宴の最初に流したオープニングムービーも『ミッション:インポッシブル』のパロディを作りました。他にもウェルカムボードも席次表も音楽も全て何かしらの映画に準えたもので、分かる人には分かるネタを散りばめました。なんなら、『結婚行進曲』が『玉座の間とエンドロール』の元ネタのを踏まえて『スター・ウォーズ』まで流してしまうやりたい放題で、映画オタクの夢が叶いました。

 

 

 もう一つは「泣ける結婚式にしない」でした。僕はただでさえお涙頂戴の映画が嫌いなのに、お涙頂戴の結婚式が好きな訳ありません。この点は奥さんも同意で良かったと思います。思い返せばなんですが、小さい時から僕は自分がやったことで人に楽しんでもらえたり笑ってもらうことが大好きで、それが『スケッチブック』の活動にも繋がっていると思うんですけど、今回もとにかくゲストに楽しんでもらう為に色んな案を夫婦で考えました。結果的に前述の通り盛り上がったのですが、皮肉にも僕は皆が笑って楽しんでいるのを観てちょっと泣きそうになってしまったのでした。

 

 あと、様々な奇跡にも助けられた結婚式でした。僕たちはアメリカンなウェディングが憧れだったので、ガーデン挙式ができる式場を選択しましたが、当日の朝台風並みの防風と豪雨が降っており、自分の雨男ぶりも行くところまで行ったなと我ながら引いたのですが、挙式の時間になる頃には朝の悪天が嘘かのように快晴になりました。また、実は結婚式前日に止まらない下痢と39.7度の熱が出て倒れていて、「終わった…」と絶望していたのですが、1日寝たら翌朝には36.6度まで全快して無事に式を開くことができました。一体あれはなんだったのだろう…。

 

 しかしまあ、とにもかくにも頭が上がらないのは奥さんですよ。経済的にも頼りっぱなしでしたし、だらしのない僕に変わってタスク管理とかしていたのは彼女で、そのくせに僕は怠惰で彼女をよく怒らせていました。自分たちがやりたいと始めたはずの結婚式の準備がいつしか苦痛に変わり、もう早く終わってくれないかなと思うくらい面倒だったのに、最終的にはもう終わっちゃったのかと寂しくなるくらい素晴らしいし気になったのは頑張った彼女のおかげです。前日倒れて僕は使い物にならなかったしね。これからは一生皿洗いするから許しておくれ。