台湾は何故危機対応が素早いか

 台湾の地震発生後、3時間で避難所が作られていることが話題に上がっていました。

 

 また、これもSNSでよく出回っていたのは、地震発生直後に花蓮県長の徐榛蔚が現場に出向いて被害状況のレポートを聞き取っていた様子です。

 

 あまりの危機対応の素早さに日本のSNSユーザーは「なぜ日本でこれができないんだ」という声が多く上がっていたと思います。台湾はコロナ禍でも他国を圧倒する優秀な危機管理政策を見せていましたが、僕は台湾は日頃から中国からの台湾侵攻に備えている為、リスク対応能力が非常に高いかと思っていました。が、お義父さんと奥さんに話を聞くと、必ずしも中国への危機感が強いから、というわけではなく、台湾は単純に選挙率が非常に高い民主主義国家であり、こうした危機に首長やリーダーがキチンと対応できる姿勢を見せないと、すぐに次の選挙で降ろされてしまうからだそうです。

 

 逆にいうと、日本で何故これができないかは明白ですね。日本人が選挙に行かないからです。リーダーが危機に直面した時にしっかり指揮取れなかったら選挙で引き摺り下ろせばいいだけなんですけど、選挙に行かないのに文句ばっかり言っててもしょうがないです。

 

 他方で、僕は「台湾はすごい!だから日本はダメ!」という極論にも懐疑的です。というのも、奥さんから日頃から台湾は台湾で問題を多く抱えていることを聞かされているからで、たとえば自民党の裏金問題も奥さんに愚痴ったら、額の少なさを笑われてしまい、台湾で政治家が裏金に絡んだらその程度では済まないと言ってました。隣の芝は青く見えるんだな。