アフリカは日本車だらけ

 ナミビアザンビアマラウイを旅して意外だと思ったのは、どの国も右ハンドルだったことです。調べてみたらアフリカの南部は右ハンドルの国が多いんですね。

【くるま問答】どうして日本は左側通行で、国産車は右ハンドルばかりなのか - Webモーターマガジン

 

 しかし、それ以上に驚いたのは日本車の多さで、見渡す限りトヨタや三菱のロゴで溢れています。一回だけレンジローバーを見かけましたが、乗っているのはおそらく現地で幅を利かせているであろう中国人の若者でした。

 

 しかも日本車は海外仕様の日本車ではなく、日本の中古車がそのまま日本に流通しているのです。車内のナビも日本語、ドアに貼られた「手を挟まないで!」などのステッカーも日本語、なんなら外装もどこかのスイミングスクールや旅館のロゴがそのまま塗装されたままだったりします。

f:id:HKtaiyaki:20230628143947j:image

▲筆者撮影

 

 思い出すのは、数年前アメリカのビザを更新する為に寄ったバルバドスでも、日本の中古車がそのまま使われていた事でした。ISISが使っていた車両がほとんどトヨタだった、なんて話もありますが、中古でも頑丈で長持ちする日本車は世界中に流通しているのかもしれません。

 

 そういえば、僕の友人の父親は中古車を仕入れてパキスタンなどに売る仕事をしていた気がします。よく大手の中古車販売のCMで愛車を売ることをセンチメンタルに描き、店員が「私たちにお任せください!」なんて声をかける感動的なCMがありますが、あなたの愛車の行き着く先はアフリカの大地かもしれません。