日本人はなぜノーランで喧嘩するのか

 毎回Twitterを見るのが嫌だな〜と思う時期は、クリストファー・ノーランデミアン・チャゼルの新作が公開される時です。熾烈な賛否両論が毎度起き上がるからです。しかもこれ、多分日本の映画ファンの間で顕著な現象なんですよね。アメリカ人の映画好きの友達に日本だとノーランの作品が毎回賛否を呼ぶと言うと驚かれます。向こうでは割と賛一辺倒の感想が多いそうなので。

 

 僕は何も全員ノーランやチャゼルの作品を褒めろ!と言いたいわけでも、いっせいに貶せ!と言いたいわけでもないんですけど、ただ何故かこの二人の新作が日本の映画ファンの間で過激な反応を呼ぶのは不思議で仕方ありません。まあ、多分ノーランに否定的なライターが目立つ映画秘宝やライムスター宇多丸の映画評の影響が日本の映画界隈の間であまりにも大きすぎるからなんでしょうけど*1。『Oppenheimer』なんてまだ日本で公開が決まってすらいないのに、今日も相手を人格否定するようなツイートを見受けられて本当に嫌な気分になりましたよ。たかが映画なんだから、皆落ち着けば良いのにね。

 

 

*1:なのでここ数年、そもそも自分で感想を書く前は映画評論家やシネマハスラーなどは聞かないようにしています。影響されちゃうのが嫌なので