平成おじさん、初めて『Minecraft』で遊ぶ

  • 昨日のブログ更新を忘れていてすみませんでした。友達に誘われて初めて『Minecraft』で遊んでたんですけど、末恐ろしい自由度の高さに夢中になってしまいました。

     

  • 「『マイクラ』が小学校の教材に」「『マイクラ』が子供に大人気」とは風の噂で聞いていて、仕事の現場で子役がいる時に、持ってきたNintendo Switchの画面を覗き込むと確かに『マイクラ』で遊んでいる子供は多かった。ただ、ゲームの実況動画を見ても何やってるんだかよく分からない。ゲームの遊び方を見てもなんのゲームなのだかよく分からない。
  • 今回友達と一緒にプレイする前に「一人で練習しておいて」と言われていたので、ソロプレイをやってみるのだが、メニュー画面ですら「Realms」とか用語が飛び交っていて難しそうな雰囲気が漂っている。なんとなく初めてワールドを作ってみるが、どうやら土を掘ったりするらしいとは理解するものの、そのうち夜になってすぐに敵に出くわして殺されて、リスポーン地点で復帰しては殺されて…のループにハマってしまい、いよいよ何が面白いのかが分からない。
  • そもそも、いきなりゲーム世界に投入されるものの、この「マインクラフト」というゲームが何をするためのゲームなのか説明もなく、ストーリーもなく「マインクラフト 目的」で調べてみると、「マインクラフトは目的や縛りがない、自由なゲーム!」とばかり出てきます。最初は『あつもり!どうぶつの森』のようなゲームかと思いましたが、『あつ森』ですらプレイヤーはむらびとという役割を持って島の発展を託される最低限の説明があります。『ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・キングダム』も自由度のあまりの高さが話題となりましたが、こちらもガノンドルフ討伐という最低限の目的があり、あくまでその世界観の中で自由なゲームでした。
  • しかし『マイクラ』は目的がなくただ自由で、じゃあこのゲームを遊ぶ意味はなんなのか?とちょっと飽きてきてしまったんですね。どうやら何か建設できるらしいですが、だったら『あつ森』やればいいし、敵と戦いながら捜索するなら『ティアキン』をやればいいのです。今まであまり考えてきたことはありませんでしたが、僕にとってゲームをする上で世界観の中での「役割」や「目的」がかなり大事だと気付かされました。

     

  • ところがどっこい。さていよいよ昨日友人が家に来て『マイクラ』指南を受けながら一緒位にプレイしたのですが、実は『マイクラ』には一応「エンダードラゴン」というラスボスがいるようです。しかし、ラスボスは倒してもいいし、倒さなくてもいいのが肝、とのことです。
  • それでもよく分からなかったのですが、彼の説明通りまずゲームが始まったら、木材をとにかく集めろということで、木を手当たり次第削っていきます。そうするとその素材から作業台を作ることができ、その作業台からスコップや剣などのアイテムを作ることができ、より効率的に冒険することができるというのです。
  • そもそもそんな初歩的なことすら知らなかったので目から鱗でしたが、次の目標はとにかく羊を殺すことです。食料と羊毛を集め、羊毛から作ったベッドでモンスターが出現する夜をスキップすることができ、安全に過ごすことができるというのです。
  • 基礎を教わった後は拠点を作り、夜が明けてからは友人が拠点を整備して広げ、僕は外でとにかく素材を集めることになりました。集めた木材をかまどで燃やして木炭を作り、木炭をもとに松明を作り、松明を設置して安全に活動できる範囲を広げ…と、気がついたら僕は『マイクラ』に夢中になっていました。
  • 『マイクラ』には確かに目的はありませんが、その「目的」はプレーヤーたちがゲームをする上で、自ら作り出すことだったのです!ようやく『マイクラ』というとんでもなく自由なゲームの最大限の魅力に気がついてしまいました。一方で、僕はこんなにも複雑なゲームが今の子供達の間で流行っていることにビックリしました。
  • ただ、僕がこの『マイクラ』のシステムで思い出したのは、僕が子供の時にみんなでやっていた「ごっこあそび」です。近所の公園のアスレチックで戦隊ヒーローや仮面ライダーに乗り切ったり、あるいはままごっこだったり、持ち前の人形にだったり、自分たちで「役割」やルールを決めて、同じ世界観で「目的」を作り遊んでいた「ごっこ遊び」です。
  • 『マイクラ』では自分たちに「役割」を作り出し、小さな「目的」を与え、それを積み重ねてラスボス「エンダードラゴン」を倒しに行ったり、行かなかったりするのです。『マイクラ』は「ごっこあそび」の延長だったのです。
  • ということで、死ぬほど『マイクラ』に夢中になって昨日は更新できなかったというオチです。そして、これだけゲームに熱中できるのは嫁さんが再来週仕事に復帰する前に最後の台湾帰省しており、その恩恵に預かっているからです。逆にいうと、嫁さんが帰ってきたら、これだけ熱中して『マイクラ』はできなくなります。「ごっこあそび」はいつかは卒業しないといけないんですね。