『イコライザー THE FINAL』の優しさにいたく感動した!

 今日は『イコライザー THE FINAL』を観に行ったんですけど、正直全く期待していなかった分、とてもいい出来で震えました!まず冒頭が素晴らしく、シチリアのワイン農園が荒らされているのを長回しでじっくりと見せていくんですが、その犠牲者の一人が結婚指輪をしていて、既婚者を殺すなんてどんな残酷なやつなんだ!?と思ったら、我らがロバート・マッコールだった!という描写の細かさでグッと掴まされました。

 

 で、マッコールさん、本当に無敵で恐ろしいんですよ。か弱い市民に対しては優しいのですが、悪人相手になると手段を選ばずに痛めつける。クライマックスは誇張抜きでもうホラー映画と言って差し支えなく*1、しかもマッコールさんがそのホラーで言うところのモンスターぶりを発揮していましたから、思わず悪役に感情移入しそうになりました。でも、ギリギリでやはりカタルシスを得るのは、この悪役たちがいかに残虐非道かを丁寧に見せているからなんですねぇ。

 

 思えば、ホームセンターでの戦いがクライマックスだった1作目からイタリアまで、『イコライザー』シリーズはずいぶん遠くに来てしまいました。しかし、ドラマを動かす根底にあるのはマッコールさんの底知れない優しさであり、その小さな優しさの積み重ねでここまでスケールも大きくなりました。このキャラクターの芯のぶれなさはシリーズ映画のお手本のようでもありました。

 

 そういえばなんですが、ソニー・ピクチャーズの映画は大体がソニー製のガジェットが出てくるのがお約束ですが、今回はMacbookが使われていたのがちょっと意外でした。という、どうでもいい話は置いておいて、『イコライザー THE FINAL』は本当に良かった!おすすめ!

 

 

*1:演出も多分意識しているでしょう。余談ですけど、昨日観に行った『死霊館のシスター 呪いの秘密』よりずっとホラーとしてもイタリア映画としても良かったですよ!