同志たちへ

 ちょっと軽く胸が痛くなった事件です。

 結婚式のカメラマンって、結構ネットにでも転がっている案件でして、シネマティックに美しく見せる技術も必要で、フリーのビデオグラファーやカメラマンにとって人気の仕事の一つです。この26歳の青年もおそらく、カッコよく撮るためにジンバルで後ろ向きに歩いてトラックバックショットを撮っていたんでしょうかね、柵がない屋上から落ちてしまったそうです。

 

 これがテレビや映画の現場だったりすると、アシスタントカメラマンなどのスタッフが後ろ歩きをするカメラマンの目となって軽く体に手を当てながら誘導すると思うんですけど、結婚式のビデオグラファーって大体がワンマンなので、そういった安全をケアしてくれるスタッフもいなかったのでしょう。この式場がどうかは分かりませんが、また結婚式のビデオグラファーのギャラ単価も安いので、色んなことに想像を膨らませるとやるせなくなります。

 

 僕と同じく映像に惹かれ職にしている人間が、その仕事中に亡くなってしまうのは辛いですね。僕も気をつけないと。全国のビデオグラファーの皆さん、どうか無理しないでね。