今更『シークレット・インベージョン』完走したっす

  • 仕事もようやく落ち着きまして、年末ベストテンまでに観てない映画を追いかけるモード。『マーベルズ』もまだ観れていないのだが、その前に『シークレット・インベージョン』を観ておかねば、ということで、先ほど完走した。
  • すでにその低評価っぷりは耳に入っていたため、かなり期待値を低くして望んだが、それが良かったのか自分は世評よりは面白く観れた。とはいえ、毎エピソードどこかで寝落ちするほど陰鬱な画面には退屈した。
  • とにもかくにも良かったのはオリヴィア・コールマン。彼女自身が嬉々として快演しているのが画面越しに伝わってきて、こちらまで楽しくなった。彼女の存在で持っていた部分はだいぶ大きい。
  • ガンアクションをはじめとして、全体的なスタントも良かったんじゃないでしょうか。最終バトルを除いて。
  • ポリティカル・スリラーな雰囲気も良かったが、ヨーロッパを舞台にして難民のテロ組織を描くって、やっていることもビジュアルも『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』とソックリ過ぎて、本作の存在意義がかすむ。
  • 今回は『Ms.マーベル』に登場したスクラル人がキーとなっているが、変幻自在のスクラル人たちのコミュニティで誰もが人間に化けたままで、本体のスクラル人として過ごさないのはこれは如何に。これだけ金がかかっているドラマで、特殊メイクに割ける予算がないのか…。*1
  • そもそも誰にでも化けられるスクラル人が、多次元宇宙とか神とか創造主とかタイムキーパーとかもう訳が分からないことになっているMCUに更なる「ナンでもアリ感」を加えてしまっている。漫画なら分かるんだけども、実写でここまで設定を加えられるともう真面目に観てるのがバカバカしくなってしまい…。
  • 最終回のスーパーパワーを得る件は「うわぁ…」と引いた。しかも最強同士の戦いにしては決着がショボすぎて…。
  • あ、あと話題のオープニングは最低だと思いました。まあ、テーマと合っているとは思うけど、数々のVFXアーティストたちに過労を強いてきたディズニーがいよいよAIを使い出して仕事をやっつけてしまうのは、今後の業界の未来を思うといただけない。しかもこれをWGAやSAG-AFTRAストライキの頃にやってしまうデリカシーのなさ。
  • あれ?おかしいな、面白く観たはずなのに、結局批判多めに書いてしまった。今週中に『マーベルズ』を観に行く予定だけど、もうフェーズ1や2の頃にあったワクワク感は一切なくなっちゃたね。

 

*1:これは『キャシアン・アンドー』にも感じた問題で、背景にエイリアンが圧倒的に少なすぎる。